風を眺める午後
日中も少し暑くなってきた。家の中にいても、じわりと熱がこもるような時間帯がある。だからなのか、今日は風を感じながら歩くのもいいかもしれないと思った。 少し遠回りになるけれど、なだらかな坂を登って、街の高台のほうへ向かって…
日中も少し暑くなってきた。家の中にいても、じわりと熱がこもるような時間帯がある。だからなのか、今日は風を感じながら歩くのもいいかもしれないと思った。 少し遠回りになるけれど、なだらかな坂を登って、街の高台のほうへ向かって…
昨日は少し疲れていて、夕飯は軽く済ませてしまった。冷たい蕎麦と、茹でた野菜を少し。いつもなら物足りなく感じそうな量だったけれど、不思議とそれで満足してしまって、そのまま早めに布団に入った。 気づけばぐっすりと眠っていて、…
今日は朝からずっと雨が降っていた。 窓の外は淡い灰色に染まり、 遠くの建物も少しぼやけて見えた。 街の音も静かで、どこか遠くに押しやられたような、 不思議な静けさが部屋の中にも満ちていた。 午前中は少しだけ読書をした。 …
朝から気温が上がるようになってきた。洗濯物を干す手が少し汗ばんで、ベランダの柵に触れると、鉄の温度がもう夏のものになっている。それでも、日が傾きはじめる頃には風がやわらぎ、窓を開けておくだけで、空気の粒が変わったことに気…
朝の空気が少しひんやりしていた。 寝具の中にいるときはわからなかったけれど、足を床につけた瞬間、 わずかに冷たさが残っていて、目が覚めるというより、 すっと起き上がるほうが自然な感じがした。 カーテンの隙間から、淡い光が…
朝の空気が、まだきちんと冷たい。窓の外はうっすらと明るくなってきて、壁の白さも少しずつ色を取り戻していた。 パンを焼こうと思った。それと、目玉焼きをひとつと、コーヒーを淹れるだけの簡単な朝ごはん。 準備の前に、まず湯を沸…