折りたたみナイフと、火を囲む朝
今日は特に予定を立てずに、朝からのんびりと過ごしていた。少し遅めの朝ごはんを食べて、部屋を片付けて、それから湯を沸かしてお茶を淹れた。そんな静かな時間も嫌いじゃないけれど、ふと「外の空気が吸いたいな」と思った。 どこか遠…
今日は特に予定を立てずに、朝からのんびりと過ごしていた。少し遅めの朝ごはんを食べて、部屋を片付けて、それから湯を沸かしてお茶を淹れた。そんな静かな時間も嫌いじゃないけれど、ふと「外の空気が吸いたいな」と思った。 どこか遠…
少し前から、気になっていたものがある。オイルランタン。昔ながらの灯りの道具。 ずっと家では、電池式の小さなランタンを使っていたけれど、どこかで本物の火に惹かれる気持ちが消えなかった。それで、思い切って買ってみた。 けれど…
静かな朝だった。まだ夜の余韻が空に残る頃、目を覚ます。 眠り足りないわけでも、特別早く起きた理由があるわけでもない。ただ、身体が自然と起きてしまった。外はしんとしていて、風もない。 こういう日は、少しだけ遠くへ行きたくな…
少し心がざわつく日だった。理由は明確ではない。誰かとぶつかったわけでもなく、特別な出来事があったわけでもない。ただ、なんとなく落ち着かない。 こういう日は、無理に何かを片づけようとせず、気持ちが流れるほうへ身を委ねること…
夕方、思っていたよりも早く疲れてしまった。 人の多い場所に長くいたせいか、身体よりも気持ちのほうが消耗している。なんでもない会話に気を張り、流れるような人の波に逆らわず歩き続けて、帰るころには、どこにも出かけたくない気分…
午前十時前、曇り空。雲は多いけれど、雨が降る気配はない。風は穏やかで、空気に少しだけ湿気が混じっている。こういう日は、少しだけ走るのにちょうどいい。 朝に炊いたごはんを少し冷まして、おにぎりを握った。ひとつは梅干し、もう…
6月の半ば。昼間はすっかり暑くなる季節だけれど、朝はまだひんやりとした空気が残っている。梅雨入り前の晴れ間で、空はよく晴れていた。 今日は原付で少し遠回りして走ってみようと思っていた。朝のうちは空気が澄んでいて、静かな道…
午前中の、まだ少しひんやりとした空気のなか。 今日は外で甘いものを焼いてみようと思っていた。そんなに大げさなものではない。バナナとリンゴ、それからフレンチトースト。 ほんの少し材料を持って、静かな場所に出かける。それだけ…
昼前の少し曇った空の下。今日は外でスープパスタを作って食べようと思っていた。 外で料理をするといっても、大がかりなものではなく、ほんの少し道具を持って出かけるだけ。静かな場所で湯気の立つパスタを食べる。それだけで十分だっ…
昼の少し前。外は薄曇りで、風がやわらかかった。 今日は、少し外でごはんを食べてこようと思っていた。大げさな準備はせず、ただ焼きおにぎりと野菜スープを作って食べるだけ。そんな静かな外の昼も悪くない。 まずはごはんを炊いて、…